子供に習わせたい楽器で一番多いのがピアノでしょう。ポピュラーなだけに大人が始めるのは恥ずかしいと思っている方もいることでしょう。バイオリンの場合にはあまり弾く人がいないので、少しバイオリンらしい音になってきたら上手、下手があまりわからない。しかしピアノの場合は、上手に弾く子供がいっぱいいますので、下手なことがすぐわかってしまう。しかし人生は一回しかない。好きだったら始めてみましょう。

指先を使うことはボケ防止にも役立ちます。これは、ピアノの巨匠が高齢でもしゃきしゃきとしているのを見れば納得します。将来に備えて今からピアノを始めるのは、この点からも良いことです。

ピアノを始めるにあたってのハードルは、ピアノを選ぶことと練習場所ではないでしょうか。

子供がやっていればそれを借りればよいのですが、本格的なピアノを買うとなるとかなり高額になります。新品のアップライトピアノで80万円くらいからになりますし、大きいですから、なかなか購入に踏み切れないかもしれません。
ピアノを買ったとしても、練習場所をどうしましょう。大きな持ち家だったり、高級なマンションでしたら気兼ねなく練習できますが、そうでない場合自宅で練習するのはちょっと無理ですね。

20150126pianoこの二つの問題を解決してくれるものが今あるのです。デジタルピアノ(電子ピアノ)です。音質においても指のタッチにおいても本格的なピアノ(アコースティックピアノ)に近いデジタルピアノが発売されているのです。デジタルピアノですから、音量も調節できますし、ヘッドフォンで聞きながら練習することもできるのです。大人になってからピアノを始めるためのハードルが一気に取り払われました。アコースティックピアノと同じペダルもあります。

ピアノの選定

本格的なアップライトピアノなら、中古を選ぶという方法もあります。中古楽器店もたくさんありますから、実際店に行って実物を見せてもらうのがよいでしょう。

電子ピアノを選ぶときの注意について書きます。まず、ロックバンドなどで使用している「キーボード」とは違うということです。キーボードは押しただけで簡単に音が出ますので、キーボードで練習した人は本物のピアノは弾けません。ピアノは指で叩いて弾くものです。ピアノは、指で叩いた時に鍵盤の沈み込みの感覚があります。本物のピアノを叩いてみて、タッチがピアノに近いものを選びましょう。
デジタルピアノは、アコースティックピアノと同じタッチで、音は本物のグランドピアノから収録した音源あるいはそれに近い音源を使用しています。アコースティックピアノを弾いているのとほとんど変わらない感覚で弾けます。鍵盤の数が88鍵のものはほとんどこのタイプと思われますが、一応パンフレット等でご確認ください。
さらにこのようなデジタルピアノには、チェンバロやハープシコード、さらには管楽器、弦楽器の音を出せるものもありますので、楽しみ方が増えます。

現在日本で発売されているデジタルピアノのメーカーは次の3社です。
・ヤマハ
・カワイ
・ローランド
特にヤマハ、カワイは長年アコースティックピアノで培てきた技術が生かされているという印象があります。
この3社のデジタルピアノの特徴を見てみましょう。

(1) ヤマハのクラビノーバ・シリーズ
コンサートグランドピアノから収録した音源を使用していて、美しい音が楽しめます。ヤマハのアコースティックピアノらしい音です。指のタッチもアコースティックピアノそのものです。

(2) ヤマハのアリウス・シリーズ
クラビノーバより価格設定を低くしたシリーズです。コンサートグランドピアノに近い音源を使用しています。
指のタッチもアコースティックピアノとほとんど同じですが、鍵が上がる時の反応がやや遅いため、早いトリルで音が抜けることがあるようです。しかし、大人になってからピアノを始める方には十分な性能です。

(3) カワイ
コンサートグランドピアノから収録した音源を使用していて、美しい音が楽しめます。ヤマハの明るく力強い音に対して、柔らかい優しい音がします。両メーカーのアコースティックピアノの音の特徴を反映しています。カワイの音が好きな人は、こちらを選ぶようです。指のタッチもアコースティックピアノそのものです。

(4) ローランド
もともと電子楽器のメーカーだったため、ポップス系の演奏者に愛用されているということです。グランドピアノに近い音源を使用しています。音も指のタッチもアコースティックピアノとほぼ同じです。インターネットからダウンロードした楽譜を見て弾けるものもあります。

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教則本は何にする

子供でしたらバイエルから始めるのでしょうが、大人になってから始める場合は必ずしもバイエルから始める必要はないと思います。というのは、バイオリンやチェロと違って指で叩けば音がでますから。こんなこと言うとプロのピアニストに叱られそうですが、趣味でやるのでしたらピアノは独学でもできると思います。最初だけDVDや本などで、手の形、指の形、力を有効に鍵盤に伝える効果的な叩き方、それにどの指でどの音を弾くのかといった基本を理解したら、独学でもできると思います。あとは大譜表という、ト音記号とヘ音記号が2段に並んだ楽譜に慣れることでしょう。楽しんで練習することが何より大切です。

まず、自分はどの分野に進むかということを決めるのがよいでしょう。クラシックが好きなのか、ジャズが好きなのか、ポップスが好きなのか、それによって先生も教室も違うでしょう。
クラシックなら一応「バイエル」から入ってもいいし、物足りなければ「チェルニー」、「ソナチネ」などがいいでしょう。
ポップスならば、やさしくアレンジした曲集がいっぱいあります。指の番号は、親指から順に1,2,3,4,5となっていて、楽譜に指番号も書いてありますから、その通りに弾けばよいわけです。

ポピュラーピアノを始めたい人に

本格的にポピュラーピアノを練習しようと思ったら、コードを勉強することが必須になります。

コードとは、ギターではよく使われている、C、D、E、Cm、Dm、Em、G7 といった記号で表される和音のコードです。たとえばCはド・ミ・ソ、Dはレ・ファ#・ラ、を意味します。

このようなコードを基礎からわかりやすく教えてくれる書籍があります。

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ピアノの和音はオーケストラの和音に比べて濁っている

ピアノは「平均律」で調弦されています。平均律は、1オクターブ間の12音の間隔が均等になるように調弦することです。ところが、バイオリン属の弦楽器や、オーケストラで作り出す和音は「純正調」という音程で構成された澄んだ和音です。平均律で調弦されたピアノの和音は、これに比べて(気にならない程度に)濁った和音となります。ピアノのこの平均律の調弦をするのが「調律師」です。調律師はどのようにして平均律の音程を作り上げているのでしょうか。それを下記のブログにまとめておきました。

弦楽器や管楽器と違うピアノの和音