牛乳が尿酸値を下げる

以前プリン体の多く含まれる食物についてこんな記事を書きました。

卵は痛風患者にとって悪者ではない

ところが、1月4日のNHK「ガッテン」では、尿酸の元となるプリン体は、食物から供給されるのは2割で、8割は人間の体から供給されるということで、痛風の原因となる尿酸値の上昇はもっと別の原因によることが多いようです。

尿酸は抗酸化作用があるため、人間に必要なもので、肝臓でプリン体から適量が作られる。尿酸の抗酸化作用のおかげで、人間の寿命が他の哺乳動物より長くなっている。人間の安全な尿酸値の上限が7に対して、他の哺乳動物は1にも満たない。尿酸は人間にとって大切な物なのだ。しかし、高すぎると痛風の原因になったり、他の病気を引き起こすことになる。それを調節しているのが腎臓の不要な尿酸を排出する作用だ。この不要な尿酸排出能力が低いと尿酸値上昇を引き起こす。

一方、牛乳に含まれるカゼインは、腎臓の尿酸排出を助けているという結果が報告されている。1日コップ一杯の牛乳で多くの人は尿酸値が正常に戻る。ただし遺伝的にそれでも尿酸値が高い人がいるが、この場合は腎臓の尿酸を排出させる薬を飲むしかないのだろう。

野菜も腎臓の尿酸を排出するのに効果があるとのこと。野菜は人間にとて大切なものであることに変わりはない。

食物のプリン体供給の割合は2割ということだが、尿酸値の高い人は気を付けたほうがよい。アルコールや糖類のとりすぎは尿酸値の増加につながるとのこと。

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