裁判所の面目を回復させた福井地裁の良識ある判決

12月24日福井地裁の林潤裁判長によって、今年4月の先の樋口英明裁判長の非常識な、高浜原子力発電所3号機・4号機の運転差し止め仮処分判決が取り消されて、運転再開が認められました。「新しい規制基準は最新の科学的・技術的な知見を踏まえた評価を求めるなど、内容は合理的で、この基準に適合するとした原子力規制委員会の審査の判断に不合理な点はない」と、極めて常識的な判決です。

4月の樋口英明裁判長の運転差し止め仮処分を認める判決は、樋口裁判長の個人的・感情的な判決理由からわかるように、裁判所の権威を失墜させるものでした。さらに原子力規制委員会そのものを否定する越権行為の甚だしいものでした。

https://www.nijinohashi.info/topics/fukuichisai1/

今回、福井地裁の別の裁判長によって仮処分が取り消され、再稼働が正式に認められることになりました。福井地裁にも良識のある裁判官がいることで、裁判所の権威が回復したと言えるでしょう。

東日本大震災による福島第一原発事故を受けて、日本の原子力発電所の安全基準は世界に類を見ない厳しい基準となってます。その基準を満たした原子力発電所は再稼働させるべきと考えます。どのような基準を作っても絶対安全ということはありません。しかし、100%安全でなければ原子力発電所を稼働させてはならないという考えは間違っています。来年4月からの電力自由化に備えて、石炭火力発電所を大量建設する機運が高まっている今、原子力発電所をもっと稼働させて、温暖化ガス排出を少しでも抑える努力が必要です。

日本にとって一番の課題は、放射性廃棄物処理です。そのためには、放射能に関連する研究者をもっと育成して、安全な放射性廃棄物処理を模索することです。

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