アニマルウェルフェア 良い考え方です

7月27日のNHK「所さん!大変ですよ」で「アニマルウェルフェア」という言葉を始めて聞きました。家畜を自然の環境でのびのびとストレスなく育てることで、2020年の東京オリンピック・パラリンピックで提供する食材の基準にも、アニマルウェルフェアの環境で育てられた食肉を使用するよう規定されているそうです。日本の一般の養豚場、養鶏場、採卵場で行われている、家畜を狭い囲いやゲージに押し込めて飼育している環境で生産された食肉や卵は使用できないということになります。

もともと西洋で生まれた考え方ですが、日本でも農林水産省で指針を示しています。

アニマルウェルフェアについて

しかし、消費者の安全・安心な食肉等を安定供給するための必要最低限の基準を示すのが目的で、西洋の広い野原に放牧してのびのびと育てるとい考え方とは違うようです。日本では阿蘇の赤牛のように、広大な草原に放牧して飼育することが本来のアニマルウェルフェアなのでしょう。日本にもこの他にたくさんの放牧場で育てられている牛があります。次のように積極的にアニマルウェルフェアに取り組んでいる所もあります。

独立行政法人 家畜改良センター茨城牧場

「どうせ殺されるのだから」という考え方もあります。しかし、西洋のアニマルウェルフェアの環境で飼育された肉はおいしいと評判です。それは、家畜にストレスを与えていないからだと言います。当然でしょう。最終的には殺して人間の食用にするのだから、せめて生きている間だけでものびのびと快適に過ごさせてあげたいですよね。

以前こんなことを聞いたことがあります。

「スーパーで客寄せに使っているような安い鶏の卵は、羽毛に行く養分が効率的に卵に行くように羽毛を抜いて、狭いゲージに押し込められて生産されている」

これを聞いた時、まさに卵工場だと思いました。こんな環境で生まれた卵を食べ続けていたら、人間もおかしくなる。

これは極端かもしれませんが、養鶏場の鶏が、立っているのがやっとという狭いゲージに閉じ込められて飼育されているのは事実のようです。豚にしても1頭の生活スペースはわずかです。牛も狭いところにつながれて餌を与えられて出荷を待ちます。まさにアウシュビッツです。ストレスの高い環境で育てられ、挙句のはては屠殺場送りです。広い牧場で放し飼いされている牛や豚とは大違いです。最近キレる若者が増えているのもこのようなところに原因があるのかもしれません。

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