下水道は宝の山

下水道が見直されている。その第一は下水道から発電するというものだ。

下水道を浄化するために発酵させる。その過程でメタンガスが発生する。このメタンガスを回収して発電するというものだ。メタンガスは都市ガスに近いもので、発電効率もよいという。再生可能エネルギーから発電する売電価格も高く設定されている。太陽光発電に比べて安定供給することができるから、売電価格が高いのはあたりまえだ。

栃木県を始め、日本全国30か所で導入されているという。もっと普及することを期待する。日本の発電は再生可能エネルギーによる発電とそれを補う原子力発電の組み合わせに移行しないと大変なことになる。火力発電に頼る現在の発電はやめなければならない。

下水道はまだ他にも用途がある。地下の下水道の温度は真冬でも12°Cぐらいに保たれている。これに冷水管で冷水を送り込んで熱を回収し、暖房に使うというものだ。
また下水から生成される汚泥からはさまざまな鉱物資源が得られる。下水道はまさに宝の山だ。