卵は痛風患者にとって悪者ではない

病院のあと薬局で待っている間、プリン体について書かれたパンフレットがあったので見てみました。それを見て驚いたことは、痛風にとってよくないとされている卵(鶏卵)のプリン体がゼロということです。

私の友人に痛風の人がいて、「卵もカズノコも食べれないのでお正月がありがたくない」と言います。卵、カズノコ、スジコ、イクラを食べると効果てき面に痛風が悪化するそうです。この話を聞いていますので、このパンフレットの卵のプリン体がゼロというのは驚きでした。

肉や魚のプリン体が多いのはわかります。

しかし、ご覧のように卵(鶏卵)はゼロなのです。

カズノコ、スジコは少しあります。タラコもありますが、レバーに比べたらはるかに低いです。

調べてみますと、鶏卵1つのプリン体と、カズノコやスジコの卵の1粒のプリン体が同じということです。卵1つが1細胞で、細胞1つに1単位のプリン体がある(正確には、細胞核が破戒されるとプリン体が生成される)ということです。ゼロに近いとはいっても、多少はプリン体が含まれていますから、卵の数の多いスジコ、カズノコ、タラコは卵の数に応じてプリン体が増えていくということのようです。このことから考えますと、細胞数の多いレバーのプリン体が多いのは納得できるように思います。しかもこの友人、レバーを含めて肉類を好んで食べます。彼は完全に誤解しています。彼に教えてあげなければ・・・。

なぜプリン体の摂りすぎが痛風にいけないのか、調べてみますと

「プリン体の代謝の際に尿酸が生じるため、プリン体を取り過ぎることにより、排出しきれない尿酸が体内に増えてしまい、痛風の原因になるからです」

ということです。しかしあまり神経質になる必要はないようです。痛風悪化の要因は他にあるようです。

http://matome.naver.jp/odai/2139412199175637901

このページを見ますと、「腎臓が正常に機能して、不要になった尿酸を適切に排出していれば痛風にはならない」ということです。さらに、野菜や海藻類は尿酸の排出を促進するので、プリン体の過度の蓄積を防ぐ効果があるようです。痛風によくないとされているビールも、それほどプリン体は含まれていないようです。要は、生成された不要な尿酸をいかに排出させるかですね。

それにしても、卵はプリン体が多いので痛風が悪化するなんて、どこから出てきたのでしょう。