スコアメーカーでオーケストラパート譜作成のコツ

KAWAIのスコアメーカーは優れた楽譜作成ソフトと思います。オーケストラのスコアも楽に作れるし、作成したスコアファイル(sdxファイル)から簡単にパート譜を作ることができます。

ここでは、スコアメーカーの公式マニュアルにないようなパート譜作成のコツを紹介します。使用しているのは、

スコアメーカー7Pro

です。

パート譜作成の設定

スコアの作りたいパートの左側をダブルクリックして、メニュー>ファイル>パート譜の作成 をクリックすると、下のようにパート譜が作成されます。

このままではパート譜として不自然ですので、演奏者が見やすいように、五線の高さと段落の間隔の調整、段落分割記号の削除をします。
メニューファイル>楽譜の設定 をクリックして現れる設定画面で設定をします。これは五線の設定画面です。

「標準の五線の高さ」は、オーケストラで使うには最低7mmは必要でしょう。7~8mmが多いようです。
「段落の間隔」は、適宜決めます。80T~110Tぐらいが適切でしょう。上下の加線が多い場合には広く取らないと上下の音符が重なって見にくくなります。
パート譜の場合は、「段落分割記号を表示する」のチェックははずします。

次に、パート譜では段落ごとのパート名は不要ですからはずします。左側の括弧も取ります。
それには、いずれかの段落の右側をダブルクリックすると現れるプロパティを変更します。

プロパティの「パート名」「パート名(短縮)」を空欄にします。
「括弧」は「なし」を選択します。

このように、パート名が消えて、左側の括弧も消えました。

このあとパート譜全体の調整をします。

パート譜の調整

パート譜を読みやすいようにきれいに整えていきます。

スコアから作成したパート譜は段落が多くて、ページ数も多くなっているのが普通です。全休符の小節が続くことがあることと、1小節の幅も長くなっているためです。そして、ページめくりの必要なところに長い休符を持ってきた方が親切です。

全休符の続くところを長休符に変更するのに便利なツールがあります。
変換しようとする対象の先頭小節と最終小節をそれぞれダブルクリックすると、下のように範囲が選択されます。この状態で、メニュー>ツール>長休符変換 をクリックします。

次のように連続した全休符の小節が長休符に変換されます。小節番号は正しく保たれています。

長休符の小節に対して同じ操作をすると、全休符の小節の連続した状態に戻すこともできます。

※ この機能は、スコアメーカーPlutinum では、メニュー>小節 に移動しています。
ついでながらツールから他のメニューに移動したものに、「連桁」と「連符」があります。この2つはメニュー>記号 に移っています。メニュー>記号には「和音(結合、分離)」もあります。「記号」のメニュー項目は、スコアメーカーPlutinum から新たに作られた項目のようです。

次に、横にだだっ広い小節を狭くしたり、逆に混みすぎた小節を広げて読みやすくしましょう。
このように横に広い小節を前の段落に入れます。それには、この小説をクリックして選択し、
メニュー>段落>前段落へ繰り上げ をクリックします。

このようにこの小節が前の段落に入って読みやすくなりました。

逆に込み入った小節は、メニュー>段落>段落の改行 で、一段下の段落の先頭に入れることができます。複数小節の繰り上げ、改行もできます。

ページめくりの必要な場所に全休符の小節あるいは長休符をもってくるように調整してあげるのが親切です。しかし、どうしても全休符、長休符をページの最後の段落にもってこれなくて、その1、2段上の段落で改ページをしたい場合があります。この場合は、改ページをしたい小節を選択して、 メニュー>段落>改ページ で強制的に改ページすることができます。

段落の繰り上げを繰り返しているうちに、下のようにページの先頭に広い空きができてしまうことがあります。

このような時には、メニュー>ファイル>楽譜の設定 で五線を設定する下の設定画面を表示して「OK」をクリックすると正しい状態に戻ります。

この時上で強制的に改ページしたところが戻ってしまうので注意が必要です。

全体の小節が読みやすく配置されたら、下のように重なって見にくくなっている部分を読みやすい位置に移動して調整します。ほとんどがマウスで選択して移動することができます。

 

同一ページ内に2つの楽章を入れる

下の楽譜のように、前の楽章の後に次の楽章を続けて入れたい場合があります。

普通スコアは楽章ごとに別々のsdxファイルで作りますので、パート譜も別々のsdxファイルになります。スコアメーカー7Proでは、一つのファイルに複数の楽章を含めるような機能はありません。しかし、複数のsdxファイルをを連結して一つの楽譜ファイルにする方法がQ&Aに紹介されています。

別々の楽譜を1つの楽譜にまとめたい
http://cmusic.kawai.jp/faq/qa.aspx?iid=302&sid=2

この方法を利用して、上の楽譜ようにページ内に次の楽章を続けて入れてみます。

まず上の例で2楽章の後ろに3楽章の小節を連結しましょう。2楽章の終止線を小節線に変えて、後ろに小節を確保します。

次に3楽章のファイルを開き、先頭の小節の左側をダブルクリックします。このようにオレンジ色に変わり、全体が選択されたことがわかります。

メニュー>小節>小節のコピー をクリックして、全体をコピーします。

次に、2楽章の最後の小節の後ろにできた1小節開けて2小節目をダブルクリックします。オレンジ色に変わって小節が選択されたことがわかります。1小節開けた理由はこのあとわかります。

メニュー>小節>コピーした小節の挿入 をクリックすると、下のように3楽章の小節全体が入ります。

ここで、空白小節(161小節)の次の小節をクリックして、メニュー>段落>段落の改行 をクリックすると、空白小節が1段分に伸びて後ろの小節が次の段に繰り下がります。

ここで空白小節(161小節)をブランクにするために、これを選択(ダブルクリック)してオレンジ色に変わったら、左側のプロパティの「マスク」にチェックを入れます。

選択された小説が空白になりますので、ここに「自由テキスト」で楽章番号を入れればいいわけです。1小節あけてコピーしたのはこのためだったのです。

忘れていけないのは、このままですと小節番号、調号、拍子は2楽章から引き継がれますから、修正をしなければいけません。3楽章の本来の調号は変イ長調ですから♭4つの調号を配置します。拍子は4/4ですから、これも配置します。
小節番号は、3楽章の先頭の小節をダブルクリックすると、オレンジ色に変わってプロパティが表示されますので、小節番号の「162(自動)」を「1」で上書きします。

すると、このように正しく1から始まる小節番号になります。

このあと、2楽章の最後の小節を終止符に変えたり、字が重なったりしておかしくなっているところを調整していきます。

 

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