スコアメーカー裏技集(2)

スコアメーカーを使用していて発見した裏技を、備忘録も兼ねて記しておきます。

チェンバロの数字付き低音の表示と文字化け対応

チェンバロの低音部の下にはこのような数字や記号が入っていることがあります。

これは、ポピュラー音楽で使われるコードネームに似たもので、低音部の音に対する度数を示しています。

数字が書かれていない箇所は、低音部の音に対して右手で3度上と5度上の音を弾きます。
数字が書かれている箇所は、例えば6と書いてあったら、低音部の音に対して3度上と6度上の音を弾きます。縦に5.6と数字が並んでいる場合は、3度上、5度上、6度上の音を弾きます。7は、3和音に7度上の音を加えること、つまり属7の和音ということになりますね。♯、♭はその数字の音を半音上げたり、下げたりします。実際には、これらの和音の中で右手のリズムを変えて、即興演奏する事が求められるようです。

ではこのような数字や記号をどのように書き込んでいったらいいでしょう。普通の音符入力ではできません。

スコアメーカーには歌詞を記入する歌詞リボンというものがあります。これを利用することにしました。

水色のリボンは1番の歌詞に相当します。

緑色のリボンは2番の歌詞に相当します。

こうして数字付き低音を表現することができました。

♮に問題が発生した

ここで問題が発生しました。

数字付き低音には当然 “♮” もあるわけです。

右のように♮があります。

スコアメーカーの楽譜では正しく表示されています。

これが、PDFに変換すると右のように? マークに変わってしまいます。

これは、♮が環境文字で、PDFに変換するときに文字コードが存在しないので、変換できない?文字になっているということになります。

♯と♭は正しく変換されています。

なんとか表現したいので、ちょっとしたトリックを使いました。

五線の中のナチュラルは正しく表示されています。なのでこれを使うことです。さらにマスクを使用します。

右のように追加の音符を記入します。音符の長さは小節の幅によります。ここでは8分音符がいいでしょう。

問題の部分には♮を入れておきます。

追加した音符を選択します。ナチュラルは選択しません。

選択した音符のプロパティーを開きます。

「マスク」にチェックを入れて表示しないようにします。

「発音」についているチェックをはずして演奏されないようにします。

これで右のように♮が表示されるようになりました。このナチュラルはPDFに正しく変換されます。

PDF の環境によっては、♯、♭も環境文字とみなされて、正しく表示されないことも考えられるが、この方法ならば対応できると思います。

弦楽器のトレモロを美しく演奏する

弦楽器のトレモロを大人数で演奏するときは、個々のトレモロの数が異なって全体としてきれいな音色になりますので、これを再現するのに工夫が必要です。

ウォルフ・フェラーリの有名な「マドンナの宝石」間奏曲第一番に、弦楽器が一斉にトレモロで演奏するところがあります。

これに乗って、管楽器が劇的なメロディーを奏でます。

ここでトレモロ記号を加えただけでは、トレモロの粒が一斉に揃ってトレモロらしくありません。衝撃的な音になります。

そこで、パート毎にトレモロの数を少しずつ変えてみます。下のようにトレモロ記号を選択して、「音値」の数値をパート毎に少しずつ変更します。

これを全てのトレモロ記号について変更しなければいけません。一つひとつ変えていたらとても大変です。

そこで、少しだけ楽な方法があります。CTRLキーを押しながらトレモロ記号を選択して音値を変更します。上の図ではファーストバイオリンのトレモロ記号を選択した状態です。

こうしてパート毎に音値を少しずつ変えて演奏すると、美しいトレモロを再現することができます。

上の場合はパート毎に変えましたが、1パートだけ(例えばファーストバイオリン)でも、コピーしてファーストバイオリンを2パート、3パート作って、少しずつ音値の数値を変えることによって、美しいトレモロを再現できます。

マドンナの宝石を添付します。弦楽器のトレモロは中間部分です。

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