私のビールの一番おいしかった時

何か大きなことを達成したあとのお酒がおいしかった経験は、お酒の好きな人ならばどなたも経験したことがあるでしょう。大変なプロジェクトを完成したとき、難しい曲を弾き切ったとき、・・・、人によってさまざまですが、大きなことを達成した直後のお酒はおいしいものです。

私の今までを振り返ったとき、それは技術士の面接を受けて合格を確信したときだったように思います。

もう30年以上前になりますが、私は情報処理部門の技術士の試験を受けました。難しいと言われている試験です。論述式の試験があり、論文があり、最後に面接があります。筆記試験までは合格しました。そして東京港区広尾の会場で行われた面接はめちゃくちゃ緊張しました。主に論文について根掘り葉掘り聞かれると聞いていたので、相当の準備をして臨みました。

面接官は3人いたと思います。何を聞かれるかとドキドキしていましたが、意外と和やかな雰囲気で始まり、少し落ち着きました。意外と論文の内容についてはほとんど聞かれず、もっぱら情報処理全般についての意見交換のような感じで終始しました。

このとき合格したことを確信しました。論文の内容に疑問があれば、その部分を厳しく質問されると聞いていたからです。私の論文には問題はなかったようです。

終わってから上野駅の地下レストランで一人で飲んだ黒ビールのおいしかったこと。今でも黒ビールを飲むと、このときのことを思い出します。試験はもちろん合格です。

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